薬物依存症者やその家族の回復をサポートするため、そして中高生の薬物乱用を防ぐために全国を飛びまわる男性がいる。「茨城ダルク今日一日ハウス」の代表・岩井喜代仁さん(71)だ。

ダルクでの活動を始めて26年となる岩井さん自身も、薬物依存に苦しんだ経験をもつ。元ヤクザの組長で、覚せい剤を売って生計を立てていた時、客に勧められ、「1度だけなら」と使ったことをきっかけに、薬物依存症になってしまったのだ。

それが今、なぜ支援する側にまわってるのか。薬物依存症となった岩井さんを救ったのは、意外な人物だった。岩井さんに話を聞いた。(編集部・吉田緑)

自分の力ではクスリをやめられない

京都生まれの岩井さんは、家庭が貧しく、中学卒業後から働きに出たそうだ。しかし度重なる非行により少年院に入るなどして、18歳暴力団に勧誘された。覚せい剤を売っていたが、「覚せい剤を使ってはならない」というのが組の掟だった。

しかし、ある「上客」に勧められたことがきっかけで、「一度きりなら」と、覚せい剤を使用し、薬物依存症になってしまった。組を破門になった頃には、妻はいなくなっていた。3人の子どもは岩井さんが引き取ったが、それでも覚せい剤をやめられず、1985年覚せい剤10グラムの所持・使用で逮捕された。

判決は懲役3年、5年の執行猶予がついた。ところが、判決が出たあとすぐ、また覚せい剤を使ってしまったという。「自分の力ではクスリをやめられない」。そう思った岩井さんは、たまたま目にした週刊誌で、ある男性が薬物依存症者の回復支援に取り組んでいることを知った。

奇しくもその男性は、岩井さんに覚せい剤を勧めたかつての客ーー近藤恒夫さん(日本ダルク代表)だった。

ドクターの育成を

岩井さんは23年ぶりに近藤さんと再会を果たした。「仕事を探している」と相談すると、近藤さんは「おまえに適任の仕事がある」と茨城ダルクで働くことをすすめたという。岩井さんは回復の道を歩み、薬物依存症者のサポートをする側に生まれ変わった。

岩井さんがダルクで働きはじめてから26年。かつては覚せい剤やシンナーなどがやめられないという相談が多かったが、この数年は、薬物依存症者が幻聴などを訴えて病院を受診し、処方された睡眠薬や精神安定剤などに依存してしまうという相談が増えているという。

「薬物依存症の対応ができるドクターを育てるべき。薬物依存症者に薬を出しつづけるドクターもいるが、処方薬に依存してしまう原因になる」と岩井さんは訴える。

海外から学ぶことはたくさんある

最近の動きとして、新しい制度ができたが、岩井さんは危機感を抱いているそうだ。その制度が、2016年に再犯を防ぐことを目的として導入された「刑の一部執行猶予制度」だ。はじめて実刑になる者や違法薬物の自己使用・所持の再犯者などが対象となり、刑の執行を一部猶予し、保護観察をつけるなどして、社会の中での治療につなぐ、というものだ。


岩井さんは薬物依存症が「病気」であるという理解がすこしずつ広まっていることは評価しつつ、「刑務所からは早く出ることはできるが、監視が長くつづく。実は重い刑ではないか」と、指摘する。

アメリカには薬物犯罪を専門に扱う裁判所・ドラッグコートがある。ドラッグコートへの参加に同意すると、刑事施設には収容されず、裁判官の監督のもと、社会の中でさまざまなプログラムを受けながら、回復を目指すことになる。

岩井さんは「プログラムを受けるかどうか、自分で選べるのはすごいこと。ドラッグコートでは、薬物依存症者を積極的に自助グループにつないでいる。これは見習うべき」とした。

「1人でもつながってくれれば」

岩井さんは「身元引受人や情状証人を引き受けることもある。毎月3、4件ほど裁判に出向く」と話す。ところが、裁判で「ダルクに行く」と約束したにもかかわらず、約束を守らない人が少なくないという。

「それでもいい。ダルクがあるということを知ってもらうことが大切。1人でもダルクにつながってくれればいい」(岩井さん)

岩井さんは今日も、1人でも多くの薬物依存症者を救うため、そして子どもたちを薬物から遠ざけるために奮闘する。

弁護士ドットコムニュース

元ヤクザ組長、薬物依存症者を支援  生まれ変わって26年 「つながりの場」作りへ


(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

考えを改めて売る方から更生支援する方になること自体は別にいいと思うが、売ってた以上罰の制度に物申す権利はないと思うぞ


>「監視が長くつづく。実は重い刑ではないか」 そうだけど?


制度に不備や足りないものがあると感じてそれを問題提起するのは、物申すってのと違うだろボケ


申し訳ないが*丸出しすぎてなぁ…


組長っぽく無い柔和な感じ。地銀の支店長みたい。


冷たく言っちまえば、ほとんどマッチポンプみたいなもんだ


柔和っぽくないよ!すげー怖いよ!((((;゜Д゜))))


売りつけて、支援する側の仕事に回る。マッチポンプかな?


合法的に薬物に近寄れる場所を見つけたのか


*売って金を搾り取り、支援と称して金を搾り取る。まさにクズの所業


一度だけでは済まないと解ってる売人なのに「一度だけなら」とヤク打つとかゲェジ


一度、中学校の講演で氏がいらっしゃったことがあります。体育館で生徒の周りを歩きながら手の指が足りない人が懇々と薬物はいけないという話をされ、今でも鮮明に覚えております。引き続き活動を頑張ってください。「ねほりんぱほりん」の「薬物依存者」の回を併せてみると支援の必要性に共感すると思います。


どうみてもまっちぽんぷ


自分で薬売っといて稼げなくなったら「薬をやめるのを支援します!」か。都合のいい話だなおい


薬物中毒の支援に回るんじゃなくて、薬物販売の根絶に力をそそげよ。  自分でやってたんだから、警察と連携して薬物自体の根絶が出来れば、中毒もなくなるんだからさ。 


>>薬物依存症が「病気」である ふざけるな 世の中にはアルコールにも薬物にも逃げず毎日「本当の病気」と戦っている人がいっぱいいるのに、逃げたうえに逃げたことを病気と宣うとか*にするなよ お前なんか今だに人として最低限のレベルにすら達していない畜生だよ


そもそも欧米みたく支援施設が立つ位薬物が蔓延すると困るんだがな。そうならないために底辺ジャンキーは一生苦しみ続けるべき。それを晒して中毒者はああなると認識させた方が根絶できる


ヤクザはヤクザ。ヤクザの子供もヤクザ。ヤクザに人権はない。法律でヤクザの人権は制限されている。


上で色々厳しい意見はあるけど、犯罪者の社会復帰を完全に拒んでしまうと、余計犯罪率が増えるのは歴史と統計が証明している。薬物もそう。元893だろうがなんだろうが、前歴を問わず「今」の姿と行動で証明するべきだ。だいたい、年齢を重ねて考えが変わることなどいくらでもあるだろうに、ボケだの*だの言っているコメは何様のつもりなんだか。


でもお前らは何もしないもんなw